【特長&チート能力】 ●敵のあらゆる攻撃手段を100%回避するという『天使の御加護』で守られる。絶対防御魔法よりも強力。 ●敵が巨大怪獣であろうとも、あらゆる生物の生命を消滅させる『死神』を操る。(機械やロボット相手の場合、システムやプログラムを破壊して停止させることができると考えられるが、詳細不明) |
『第二十章 教祖VSエルフ』引用 20.8 天冥真理教祖クロス・フィンガー 天冥真理教は、『全ての生物には、己自身の生死の時期を決める権利がある』もしくは『この世に生を授かった生き物にとって、苦痛から解放されるために自ら命を絶つというのは、誤った行為ではない』という思想を宗教理念としている。 その天冥真理教の創始者こそ、クロス・フィンガー教祖——本名不明——なのだ。 彼は並行世界の地球に在住する還暦手前のおじさん。 その思想は狂人的ではあるが、超能力とか異能とかもなければ、世界征服とかいう思想もいっさいない。私利私欲を満たすためのカルト宗教家でもなく、ただただ自分の信じる教えを説いているだけにすぎないのだ。 また、教祖は戦士でもない。 彼の戦術は天使と死神を召喚するだけのことだが、痛いのは苦手なので勝ち上がっていくという気概はあまりない。正確には、布教活動に役立つなどと大会運営にそそのかされて参加させられているというのが実体だ。 天冥真理教の教えでよく耳にする、『穏やかな生を求めるならば天使の御加護を求めなさい。穏やかな死を求めるならば死神の御慈悲を求めなさい』という謳い文句がある。 一方、教祖はそうとも知らず、天使の召喚アイテム『十字架杖』と死神の召喚アイテム『ドクロ水晶球』を所有していた。どこで入手したのか詳細は不明だが、その二つのアイテムを天冥真理教のシンボルにしている。 宗教の教えと特殊アイテムの隠された能力が一致し、教祖は意図せずして、世界で唯一の天使&死神召喚者になったのだ。これは単なる偶然が起こした奇跡の力に等しい。 そういう意味で、彼は『オカルト教祖』——神秘的な、超自然的な教祖——と呼ばれることもある。 天冥真理教も教祖の存在も、彼の世界においてあまり知られていないが、安楽死を求める信者は多いという。 |