格闘家:麗倫『武術の仙女』

【特長&チート能力】
●人類史上最強の格闘家。『瞑想の呼吸』という独自の奥義で、超人的な集中力と瞬発力を発揮する。
●如意棒(西遊記の孫悟空の武器)を使う。如意棒による打撃の破壊力が百倍、如意棒で防御した場合の防御力が百倍になる。

『第十四章 忍者VS幽霊』引用

14.3 忍者VS幽霊 試合模様その一 忍者側
 
 忍者がアジア系美女に問いかける。
 
「おぬし、幽霊なのか」
 
 問いに応じる美女。
 
「やはり気になるか。『幽霊』じゃのと言われると、ちと困るわい。わしはとうに死んでおる身じゃが、どういうわけか、この大会に出るために生き返ったちゅー話でな。
 わしも、生前は世界一の格闘家と豪語しちょったからのぉ、そんなんで、神様からお声が掛かってしもうて。
 まぁ、せっかく腕試しができるっちゅーから、お言葉に甘えて、生き返らせてもらったっちゅーわけでな。
 こんな婆さまのお遊びにつきあわせて、すまんのぉー」



『第五十二章 妖狐VS格闘家』引用

52.4 妖狐VS格闘家 試合模様その二 麗倫側
 
 ちなみに伝説の神器『如意棒』は、この大会に参加するにあたって特別に支給してもらっている武器。『如意棒』がなければ、たとえ世界一の格闘家であろうとも、強力無比なモンスターどもと対等に渡り合うなど不可能なことだ。
 
 『如意棒』には、『如意棒』による攻撃に限り、その攻撃力を百倍にする能力がある。攻撃時の反動による衝撃で使用者が負傷することもない。
 さらに『如意棒』を使って敵の攻撃を受け止めた時に限り、その破壊力を百分の一に減少させる能力もある。
 つまり、如意棒をうまく使いこなせば、文字通り百人力となるわけだ。
 
 麗倫本人の格闘技術、棒術は、人間界でも最上位の破壊力を備えるうえ、柔術を応用した敵の攻撃を受け流す技術は神業と呼んでもよい。
 生身の人間で、『如意棒』の使用者として彼女以上にふさわしい人物は存在しないだろう。
 
 事実、生前の彼女は『世界一の格闘家』、『武術の仙女』などと呼ばれ、多くの格闘家から崇拝されていたのだ。彼女の実力を疑う者など存在しなかった。

第十四章 忍者VS幽霊


第五十二章 妖狐VS格闘家