無心抜刀流暗殺忍術:忍者ジークフリート・ムーンウォーカー

【特長&チート能力】
●全身透明化、瞬間移動、気配消去を同時に実行する絶対的暗殺奥義『神隠し』を駆使する。未来予知が可能な妖刀『無想心眼』の使い手。念動力も可能。
●対生物には『毒峨嵋刺(ガビシ)』、悪霊や魔物には退魔術を封印した『退魔短剣』を使用する。(『退魔短剣』は小説に登場していない)

『第十四章 忍者VS幽霊』引用

14.8 忍者ジークフリート・ムーンウォーカー
 
 無心抜刀流暗殺忍術の伝承者、ジークフリート・ムーンウォーカーは、字のごとく忍者であり、暗殺者であり、そして突然変異によって超能力者となったミュータントだ。
 アラトの住む地球とは異なる、並行世界の地球出身である。
 
 もともと孤児だった彼は、少年期に、暗殺者を育成する国際暗殺組織に拾われた。
 瞬間移動、念動力という異能を有していることから、暗殺忍者として育てられ、全身透明化できる光学迷彩兵器と未来予知できる妖刀を入手し、世界最強の暗殺者となった。
 
 しかし20歳を越えた頃、自分を育ててくれた国際暗殺組織が自分の本当の両親を殺したという事実を知る。
 
 ミュータントである彼の存在を知った当時の組織は、彼の希少な能力を暗殺ビジネスで活用するために彼の両親を殺害し、組織に勧誘する機会を待っていたのだった。そして幼かった彼をだますことに成功した。
 
 その事実を知るや、両親の仇討ちのために首謀者である組織の幹部全員を殺して組織を崩壊させた。
 
 その後、請負暗殺人として、そして強制的に罪を償わせる非合法の死刑執行人として、多くの外道を殺してきた。
 
 彼がこの大会に出場し、優勝報酬として望んでいたことは、父と母を生き返らせてほしいということ。
 そして、できることなら自分が生まれてこなかった別の人生を、幸せな人生を、二人に送ってほしいということなのだ。
 自分自身の命を引き換えとして。
 
 彼は理解している。
 彼は、これまでに千を超える人の命を奪ってきた闇の存在。いくらその身を清めようとも、その身に浴びた返り血を拭い去ることはできない。自分が死ねば、間違いなく地獄行きだと悟っている。
 
 それならば、せめて自分をこの世に誕生させてくれた両親だけは、幸せに長生きしてほしいと心から願うのだった。
 

第十四章 忍者VS幽霊



NO IMAGE