『第三十九章 多元宇宙「マルチバース」』引用 39.1 多元宇宙『マルチバース』 多元宇宙『マルチバース』について解説する。 ただし、アラトがギリコから説明を受けた内容に関する解説であって、映画や小説で使用される世界設定の一般論でないことを最初に述べておく。 アラトが出場している、多元宇宙統一最強決定戦『マルチバース・コロシアム』の出場者は32枠ある。ここでいう『者』には、ロボットや怪獣、宇宙生物なども含まれるので、そのようにご理解いただきたい。 この32枠の出場者は、それぞれ多元宇宙の中の異なる世界からやって来て大会に出場している。ただし、一部の出場者は大会運営によって強制的に出場させられている者も存在する。 ◆ ◆ ◆ 多元宇宙には、原形世界、並行世界、原形世界とつながった異世界の全てが含まれる。 ◆ ◆ ◆ 原形世界『オリジナルワールド』は、アラトとギリコが存在する世界。ちなみに、原形世界の地球はスーパー量子コンピュータGIRIKOによって支配されている。 なお、幽霊枠で出場している麗倫はもともと原形世界の住人であり、一時的に生き返って元の肉体を得ることで大会に出場可能となっている。 ◆ ◆ ◆ 並行世界『パラレルワールド』は、原形世界『オリジナルワールド』を起点とし、そこから分岐して誕生した別世界。32枠の多くは、この並行世界の住人である。 主に、タイムトラベルを原因とするタイムパラドックスによって宇宙の崩壊を避けるために誕生したと考えられている。また、時間軸の異なる未来世界も並行世界に分類されるのが妥当だ。 原形世界とほぼ同じ銀河、太陽系、地球が存在し、アラトが存在する地球と共通点が多い。しかし、アラトが存在する原形世界の地球とは歴史が異なる。 特に、超人、超能力者やミュータントの存在など、生物の進化が大きく異なる。 大会に出場している異星人も並行世界から来たケースが多い。 並行世界からの出場者は、未来人、恐竜、怪獣、巨大ロボット、戦闘メカ、鬼、吸血鬼、妖怪、超人、サイボーグ、宇宙人狼、銀河系帝王などが含まれる。 ◆ ◆ ◆ 異世界『アナザーワールド』は、原形世界を創造した神々が原形世界で誕生した人類の存在を参考にして新しく創造した箱庭のような世界、と考えられている。 また、異世界の一種として仮想空間『メタバース』も存在する。それは現実世界とは浮世離れした妄想の仮想世界が顕現化したとも考えられていて、謎が多い。 宇宙の構造、惑星の存在、物理の法則など、さまざまな点で原形世界および並行世界の地球と大きく異なる。 特に、魔法の原理、源となる法則は、原形世界および並行世界の科学の法則と著しく異なり、解明できていない。 原形世界の地球が『ワールド・ハブ・プラネット』として原形世界と異世界をつなぐ役割を果たし、重要な存在であると推測されている。 そのため、原形世界・並行世界から異世界、または、異世界から原形世界・並行世界へ転移・転生という双方向の現象は、『ワールド・ハブ・プラネット』を中軸として発生すると考えられる。 異世界からの出場者は、ドラゴン、妖精、エルフ、獣人、勇者、妖狐など。 特に勇者と妖狐が異質で、両者とも人間がクリエイトした創造世界の中で生み出された登場人物だ。 勇者は、ゲームの中で生み出された『メタバース』が異世界として顕現化し、原形世界と繋がったために存在していると推定される。 小説の登場人物である妖狐は、そのキャラクターだけが物語から魔法のように飛び出してきて形を成していると考えられている。 つまり、勇者は自分の世界に帰ることができるが、妖狐は自分の世界に帰れない、という相違点があると想定される。 ◆ ◆ ◆ エルフが空間魔法で作り出す固有空間は、これらの世界とは全く異なる存在だ。魔法エネルギーによって創造された非常に狭い限定的空間であり、空間を生み出した当事者によってのみ開閉の操作が可能になる。 未来人のバックパックは、科学技術により、空間を拡張したり圧縮したりしているだけである。 |
多元宇宙『マルチバース』&『オムニバース』
- 2025年9月9日
- 2025年9月10日
- インスパイアリング・リスペクツ-マルチバース・コロシアム-